玉木宏−緊急特集!について
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チルソクの夏 特別版
1977年、下関の高校生・郁子は、姉妹都市である韓国の釜山との陸上競技会で、韓国人の少年アンテイホウに出会う。お互いひかれあい、文通が始めるが、まだ日本と韓国の間に緊張感があった時代。ふたりの交際は親の反対にあってしまう…。
オーソドックスな青春映画だが、韓国人の男の子に恋をしたヒロインの一途な思いを、彼女の友人たちが一緒に盛り上げようと奔走する姿が可愛らしい。またヒロインの水谷妃里はじめ、上野樹里など若い女優たちのみずみずしさもチャーミング。手をつなぐだけでドキドキしてしまうような恋。70年代のティーンの恋愛ゆえ、幼い印象があるかもしれないが、本来、初恋ってこういうものだったのでは…と、胸を熱くすること必至。また、分断された自国の現状に悩み、自分にできることはないかと考える韓国の少年の言葉に、ノンビリとした日本の若者を恥じるヒロインの姿も印象的だ。「ロミオとジュリエット」のようなベランダ越しのデート、ファーストキスなど、純度100%の初恋の姿には、懐かしさと甘酸っぱさで胸がいっぱいに。監督は『半落ち』の佐々部清。(斎藤 香)
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邦画青春映画の佳作 |
細かい点で指摘できる点はあるかと思う。
例えば真理の妊娠騒動の部分は違和感を感じた。そんなにあっけらかんとできるコトかな?
特に田舎の高校生(しかも70年代)に。
でも、それでも全体を通して、邦画青春映画のいい雰囲気を出せていたと思う。(人によってはそれが駄目、と思うかもしれないが)
ラストシーンも、二人の会話は勿論、相手の顔さえ見せないトコがいい。
個人的には「なごり雪」は悪くないと思う。
時代的なもの、そして「去年よりずっと、キレイになった」の詞が、二人のためにある、みたいにも思えた。
韓国との関係も、あれこれ想像はできたので、細かい情報は画面を通じて伝わる部分だけで十分。
これ以上情報を細かくすると、映画の方向性が変わってしまう。
あくまで恋愛(青春?)が中心の良作です。
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本当の演技、一生心に残る映画 |
よく、あの役者は演技派だとか、演技力がすばらしいとかいう。もし役者が自分の実態とは違う役割を巧みに演じるのが演技力なら、この映画に出てくる四人の女子高生の演技力はさほどのものではない。しかし、実際にこの映画を見た人の多くは、四人に魅了される。なぜなら彼女たちの演技がひたむきだから、等身大の自分を演じているから。
醒めた目で見れば、一番うまいのは準主役(真理)の上野樹里である。堅苦しいところが全くないし、ギャグのセンスも光っている。ただ、この映画の「顔」はやはり主役(遠藤郁子)の水谷妃里だろう。走り高飛びがすばらしいだけではない。喜怒哀楽の表情に不自然なところが全くなく、ストーリーの展開にうまくあっている。
ストーリー自体は単純である。下関と釜山の親善陸上競技大会で知り合い、一目惚れで恋に落ちたふたり(郁子とアン・デホ)。一年後の再会を誓い続く文通。双方の親の反対。意気消沈し陸上をあきらめようとする郁子、それを引き止める親友の三人。一年後、競技場で再会できたふたり、一夜限りのデート。そうして、二十数年後の奇跡・・・
映画をみてから、監督があえて知名度や演技力より運動能力を重視してキャストを選んだことを知った。水谷妃里がすばらしいことは既に書いたが、上野樹里の走る姿もなかなかのものである。また、四人の個性に合わせて脚本を手直ししたとも書かれていた。どうりで水谷妃里の表情とストーリーがよくあっているわけだ。
長府の古い町並みと水谷妃里が新聞配達でさっそうと走る姿、郷愁を誘う70年代の歌謡曲と主題曲等、見どころ、聞きどころも多い。70年代に青春を過ごした人でなくてもきっと心に残る映画になると思う。
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主人公より目立つ |
上野樹里は主人公郁子の3人の親友達のリーダー格、真理。郁子と安君とは対照的な恋愛をして、コメディリリーフとして活躍する。既に演技が上手いので、ビックリする。このタイプの女の子は高校時代の同級生にいた。まだ十代なのに母性が強い。それでいて年相応。
彼女が今演じているのだめはワンピースが特徴だが、真理もワンピース。似たような衣装だが別人に見える凄さに脱帽。きっとその場の空気を掬いとるのが上手いんだろう。トラブルメーカーぶりはスウィングガールズの友子に受け継がれたようだ。
多分上野樹里の天才の萌芽がここに存在する。
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懐かしいあの頃の思い出が甦る |
以前からこの映画の評判は聞いていましたが、初めて見て心から感動しました。人を好きになることは本当に素晴らしいことだなと、改めて思いました。
歳を取ると若い頃のことを思い出すことはあまりありません。しかし、このような映画を見ると遠い昔の思い出が鮮やかに甦ります。
私は今日の日本の映画やドラマのいくつかはとても質の高いものであると思います。日本は豊かな国になりそれと共に失われたものも数多くありますが、日本人らしい感性がまだこのような形で残っていることを嬉しく思います。
出演者の方々の演技は多少未熟かもしれませんが、それがかえって新鮮で映像をより現実的なものとしています。
意図的に作られたというよりもむしろ奇跡的に生まれたと言ってもよい、実にはかなく美しい物語です。
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日韓の70年代緊張時代のロミオとジュリエット |
主人公の日本人の女子高生と、韓国人の男子高校生が、日韓の関係や恋愛話をする手紙のやり取りには、嗚呼、純愛。
上野樹里がデビューしたての頃の作品なので、準主役だけど、彼女の元気パワーが全開しているのが、高校生時代に戻りたいと思った。
メジャー配給会社の製作作品ではないので、「チルソクの夏上映委員会」が全国行脚で上映会を地道に続けてきた作品。待望のDVD。未だ、どこかで「チルソクの夏」を地域の公共施設等で上映しているかも


